基本方針

 本園では、浄土真宗のみ教えに基づいて、「仏のこども」を育てることを目標としています。
 人間の人格形成において、幼児期における生活の中から得る影響は大きく、その重要性を考え、学校基本法に定める幼児教育の他に、本園では特に宗教的情操を高めることを目指し、「感謝の心」「思いやりのある心」をもった明るく健やかな子どもに育つように努めています。
 当園では、浄土真宗本願寺派(西本願寺)が全国約1000ヶ園の幼稚園・保育園で実践している「まことの保育」の理念に基づき、保育のあらゆる方面で具体的にその実践・展開を行っています。

■ 理念   
〜子ども一人一人を仏の子どもとして大切にし、仏さまとともに、優しい心で強く明るく仲良く育ち合うまことの保育を実践する〜
 私たちは自分一人の力で生きていると思いこみがちで、何事もあたりまえと生きてしまいがちであります。しかし本当は、決してあたり前でなく、他の多くのいのちに支えられ、そのおかげで生かされて生きているのです。生きとし生けるもの、それぞれにいのちの輝きがあり、互いにその違いを認め合い、共に生き、共に育ちあうところに「まことの保育」の実践があります。

■ 保育のねらいと内容   
 幼稚園教育要領では、それぞれの年齢に応じた発達を見通して「心情・意欲・態度」を身につけることをねらいとしています。
 また「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つの領域に保育の内容が示され、それらが相互に作用し環境やあそびを通して育まれていきます。要領に示された事項の内面に醸成される宗教的な「心情・意欲・態度」こそが当園のねらいであり、その内容(実践)として4つの柱を設定しています。
 また、日常の保育では、規則正しい生活習慣の中で、正しいしつけを通じて人間として必要なものを伝えていくよう努力をしてまいります。
1 阿弥陀さまをおがむ子ども
2 ありがとうといえる子ども
3 お話をよく聞く子ども
4 なかよくする子ども

■ 主な仏教行事   
*週のはじめに全学年の園児が集まり合同で「仏参」をいたします
*お釈迦さまの誕生をお祝いする「花まつり」
*お釈迦さまがお悟りを開かれた日「成道会(じょうどうえ)」
*親鸞聖人のお誕生をお祝いする「降誕会(ごうたんえ)」
*親鸞聖人のご往生の日「報恩講(ほうおんこう)」
これらの園行事を通じて、おかげさまと手を合わせられる生活を展開していきます。